衝撃の1週間、含み損の拡大が止まらない3月第3週が終わりました。体の痺れが止まらない、吐きそうな相場展開でしたが、昨日の相場を見ると、日本市場は少し落ち着きを見せ始めてきたような気もしています。3月決算を迎える一部法人で株式の損失を穴埋めするため、債権を売る動きが出てきているようで、米国が利下げ、日本もゼロ金利ですが、足元の日本の金利は上昇しています。10年金利がマイナスからプラスに転じています。
この背景は、債券と金利の仕組みにあります。債券価格と金利はシーソーの関係なので、常に逆相関しており、債券の売却で債券価格が下がり、金利が上昇しています。こうした金利上昇の影響で、三菱UFJ銀行やみずほ銀行などボロボロだった銀行株は一旦の底入れをしたような足形(チャート)を今週形成しています。まさに、捨てる神あれば拾う神ありです。
為替市場も有事のドル買いで、ユーロも円も売られている状況です。こんな株安においても、ドル需要の高まりからドル円は、この時間(8:00)111円台の水準までプライスを上げています。この3週間で見ても、恐ろしい値動きです。112円台→101円台→108円台→103円台→106円台→111円台とバンジージャンプ並みに乱高下しており、ドル円も殺人通貨になっています。FXデイトレーダーでは、この荒波で強制ロスカットに喘いでいる投機家も少なくないはずです。
私の保有銘柄も全銘柄で多額の含み損を抱えていますが、銘柄毎でメリハリがあります。最も大打撃を受けているのは、日本株では、昨年11月に立会外分売で購入したのがきっかけのユーザーローカル【3984】です。買値から半値近く暴落しています。この暴落相場で2回、落ちるナイフを掴み、大量出血していますが、買い増ししていなければ6割くらい落ちている銘柄となります。
次いで、米国株のFISERV(ファイサーブ)が為替の評価込みで約3割の暴落で、ソースネクスト【4344】も同様に3割超の激しい大暴落です。あくまで、Kensinhan の購入価格からみており、ピークらみると7割強の落ち方なので異常です。
そうした大暴落銘柄と比べるとテルモ【4543】とバンダイナムコホールディングス【7832】はかわいいものです。月内にも買値水準まで戻すかもしれません。
さて、前段が長くなりましたが、衝撃の3月第3週迄の取引状況をリアルにご報告します。なお、米国株の評価損益は、2日遅れで更新されているためリアルタイムではありません。
■2020年3月(3月第3週迄):特定口座分の確定損益(株式投資編)
±0円 (確定せず:狼狽による損切はしません)
■2020年3月(3月第3週迄):特定口座分の評価損益(株式投資編)
▲-2,147,375円 の含み損です(前月から↘約150万円拡大)
特定口座の月次(3/19終値)損益状況です↓
画像編集しながら吐き気を催しています…。全銘柄の合計でジャスト30%落ちています。
特定口座の個別銘柄別の損益状況(3/19終値)です↓
こうしてみると、大打撃の元凶、諸悪の根源は、ユーザーローカル【3984】であることがよく分かります。調子に乗って無茶をしたと反省しています。やはり、落ちるナイフは掴むなです。投資格言は常に正しいです。
参考までに、個別チャートで今後を占いたいと思います。いよいよ Kensinhan も投資家から占い師になってきました(笑…。
まず、大注目のユーザーローカル【3984】です。評価損▲152万円↓
万事休すのユーザーローカル【3984】ですが、先入観なしにチャートだけを見ると、非常によくない兆候がみえます。1,500円くらいに下げても不思議ではありません。異常です…。どこかにリセットボタンがあればいいですが(涙…。
続いて、誰もが知るテルモ【4543】です。評価損▲4.6万円↓
テルモ【4543】は危機を脱した感じです。医療器具メーカー大手なので問題ないでしょう。
次は、自動翻訳機ポケトークのソースネクスト【4344】です。評価損▲12万円↓
ソースネクスト【4344】は死んだ猫でも飛び跳ねる(デッド・キャット・バウンス)の状況かもしれませんが、400円台までは早い段階に回復するように思います。3月中に再び200円を前半をつければ、ダブルボトム?で買い場だとみます。
最後に、バンダイナムコホールディングス【7832】です。評価損▲10万円↓
バンダイナムコホールディングス【7832】は下値固めしているように見えます。底は打ったとみています。
さあ、3連休明けの月曜日はブラックマンデーとなるのか、引き続き、心臓を抉られるような相場展開が続くかもしれません。今日、日本時間の朝方にクローズしたNYダウは、再び2万$に回復しており、ひとまず安心です。この新型コロナウイルスのパンデミックが早く収束することを祈るばかりです。
読者の皆様、資金管理を徹底し、相場から撤退させられないよう、今は生き残ることだけを考えて、このコロナ・ショックを乗り切りましょう。