今年に入り、新型コロナの次いで驚くべき出来事です。持病の潰瘍性大腸炎が8月上旬に再発し、職務の継続が困難になったとして辞任する意向を表明しました。「病気と治療を抱えて体力が万全でないなか、政治判断を誤ることがあってはならない」と述べたということで、病は気からというように気弱になってしまった感が伺えます。
自民党総裁の任期を1年あまり残しての辞任だけによほどの思いがあったものと思います。北朝鮮の拉致問題や日韓問題、中国尖閣諸島を巡る対立やロシアとの平和条約締結、憲法改正等々、政治課題が山積する中で志半ばで職を去るのは断腸の思いだと思います。
アベノミクスで株価も上げてきただけに、次の総裁が誰かで株価に大きく影響が出るような気がします。さすがにポスト安倍に関しては何も言わなかったようですが、院政を引くことはしないと言っているので、その様に実行してもらいたいです。
また、安倍政権後半には、学校法人森友学園への国有地売却問題や加計学園の獣医学部新設をめぐる疑惑、首相主催の桜を見る会等々への批判など、後半は色々ケチが付き、ついに来るべき時がきたなという感じです。ただ、首相を辞任したとしても、これらの問題は、このまま放置し幕引きとはいかない問題でしょう。首相でなくなれば、より深い追及もありえるでしょう。
さて、それにしても、今日は安倍首相の辞任報道を受けて、日経平均株価が一時前日比614円安となる22,594円をつけました。特に週末ということもあり、安倍首相の辞任でコロナ対策や経済政策の立案・実行への不安が広がった流れとなりましたが、終値は326円安の22,882円で終わっています。NYダウ先物や海外マーケットは全く影響しておらず、週明けは株価が平常に戻るかもしれません。ただ、為替は円高に振れており、先の見えない展開になりそうです。
今日のいいことは、目星をつけているエムスリー(2413)が▲5.03%、▲320円の6,040円でクローズしたことです。月足でも長い上髭をつけて終わりそうです。
5,000円くらいまで下げてくれないかなと思います。理由はどうであれ、やはり8月の暴落は来ました。まさに夏枯れ相場といえる局面になりました。来週火曜日から9月相場が始まります。来週末は米雇用統計の発表がありますが、まずは8月31日(月)に買い場となるような暴落相場になればいいなと密かに思っています。
もちろん、当然、保有のソースネクスト(4344)も無傷ではいられませんが、それは最初から想定内です…。読者の皆様、長い1週間、お疲れさまでした!